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樹幹空洞調査精密機器「レジストグラフ」の使い方を学びに!

 2020-12-14
今日は日本樹木医会宮城県支部の河岸クロマツ並木の調査のお手伝いに来ました。
名取川河岸にあるクロマツ並木38本の現状調査です。
このマツは10年前の東日本大震災を生き残った精鋭のマツになります。
昨年、突然何の前触れもなく、この並木の1本が倒れてことにより、今回緊急で実施される調査です。

18名の樹木医により行われ、
4つの班に分かれての調査になりました。
1.地上部の衰退度診断
2.各種被害調査(病虫害)
3.倒木・枝折れ等危険度診断
4。精密診断レジストグラフ

クロマツ並木調査2 クロマツ並木調査

私の担当は、もう1人と一緒に、3.倒木・枝折れ等危険度診断でした。
これは外観でどんどんと判定をできるため、半日で38本を全てサッサと済ませ、4の精密診断に合流しました。
もともと支部長にレジストグラフの使い方を勉強したいと言ってあったので、簡単に終わるチームに回ったのかと思います。

クロマツ並木調査レジストグラフ クロマツ並木調査レジストグラフ2

レジストグラフの使い方を見せてもらい、質問し、調査データのグラフ化の手法も教えてもらい、
実際にレジストグラフを使って、10本弱のクロマツの診断をしました。
また、調査中に針を3回交換したため、その交換方法も勉強できました。
良かったです。これでOK!

あとは、データのパソコンへの取入れ方についてだけですが、
これについて、癖があるという方が多いのですが、
今日の宮城県支部の支部長に訊くと、「いや、特に問題はないと思うけど・・・」と。

何はともあれ、有意義は1日でした。

来年1月には、また別の樹幹空洞調査用精密機器「アーボソニック」の使い方について勉強する機会があるので、
これで、樹幹空洞調査については、いつでも対応できそうです。
よかったよかった。


地元タウン誌へのコラム投稿 第28回

 2019-09-25
地元タウン誌「FACE TO FACE」の最新刊が出ました。
こちらのコラム「樹木医が行く!」も第28回になりました。

今回は暑い9月初旬での発刊ということもあったので、
「樹木は猛暑に耐えられるのか?」
というタイトルでコラムを書きました。
樹木が活動できる気温、地温、鉢植えの土の温度などのデータを織り交ぜて、
色々と書いてみました。

樹木医が行く28

もしお宅の植物がすっかり夏の暑さにやられて・・・
という方は、ぜひ読んでみてください。


根で吸われた水と養分は逆流する!?

 2019-07-10
樹木医をしていると、不思議な相談が来ます。

盆栽の愛好家の方ですが、
質問者:「根で吸った水や養分は逆流することはある?」
私:「いや。ないです。」
質問者:「でも、逆流してるんだよね。樹が枯れないもの・・・」
私:「えー!」

ということで、現物を見せてもらってきました。

ネズ 盆栽 杜松

盆栽ではよくあるのですが、植え替えとして、今まで木が立っていた方向と全く別の角度にして植えます。

ネズ 盆栽 杜松 ネズ 盆栽 杜松
ということで、植え替えと同時に、
黄色い丸が以前の根ですでに切除済み。
青い丸が不定根発根処理をして、それからそこを新しい根元として植栽実施。

これまで幹の途中だった青い部分にしか根がないんです。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、確かに黄色い部部には根がない。
きれいに切り取られてしまっています。
そして、これまで青い丸より幹の下側に位置していた写真右側の枝も元気で枯れそうな気配がありません。

となると、
青い丸の部分の根で吸収された水、養分が幹を逆流して、以前の下の枝(写真右側)の枝に供給されていることになります。

うーむ、わかりません。。。






タグ : 樹木医 盆栽

タケの花・・・初めて見ました!

 2019-07-07
60年に一度しか咲かないという巷の噂にあるタケの花
初めて見ることになりました。
樹木医という仕事をしていてもなかなかにお目にかかることはできません。

七夕用に切られたタケに花が付いていた!!
ということは、厳密にはすでに死んでいるわけですが、とにかく初めてタケの花を見ました。
タケの花 タケの花

やはり七夕用に伐採された竹だけあって、写真うつりがいまいち・・・
ということで、ネットより写真を参照

タケの花
(参照 http://izushirahamaolive.blogspot.com/2019/04/blog-post_28.html

何はともあれ、初めて見るタケの花でした。





エチオピアの薔薇(バラ)について知る

 2019-06-20
今日、エチオピアで生産された薔薇(バラ)を輸入し、お花屋さんとして、販売をされている方とお話をする機会がありました。

エチオピアンローズプロジェクト
(参照 https://etrose-project.com/

詳しくは下記よりどうぞ。
https://etrose-project.com

エチオピアのバラは、ほかのバラより圧倒的に長持ちするそうです。
初めて知りました。

何でだろう?と思い、質問したところ、面白い回答が返ってきました。

紫外線が圧倒的に強い
なるほど!
エチオピアは高原の国、首都のアジスアベバは標高2400m、のため、日本などと比べ、紫外線が圧倒的に強く、皮膚ガンになるレベルだそうです。

さらに、
超アルカリ性の土壌で栽培されている
なるほど!
アルカリ性はカルシウムやマグネシウムが原因と推測されます。

この2つの理由は面白いですね。
紫外線が強いと、植物は自分の体内にアントシアニンなどを蓄積します。
アントシアニンにより、自分の体を紫外線から守ろうとします。
アントシアニンと聞いてピンときた女性の方が多いと思います。
ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。つまり、アンチエージング効果があるのです。
ゆえに、バラが長持ちする。
なるほど!

また、超アルカリ性の土壌で育ち、
アルカリ性の原因であるカルシウムやマグネシウムをふんだんに吸収していると思われます。
カルシウムは、細胞1つ1つを丈夫にします。
マグネシウムは、葉の光合成能力を向上させます。つまり、切り花になっても、カルシウムでしっかりした細胞を持ち、体中から水が抜けにくい構造をしているのではないかと。また、切り花になっても、葉は光合成を続けます。その光合成によりしっかりと生きていくための栄養分を効率的に製造し、体中に送り続けることが出来ます。

なるほど!
面白いですね。
悪環境で育つがゆえの強さですね。
面白い話を聞きました。





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